2019年 06月 01日
出産レポ3 誕生 |
小さくまるまった我が子が、助産師さんの手に受けとめられた光景は、本当に時がとまったように目に焼きついています。
でも今思い出したら感動的だけど、その時は涙ひとつでなかったな。
顔が紫色で、泣かなくて、、、
「顔が紫!赤ちゃん、泣かない!」
と、言う自分の必死な声が分娩室に響いてました。
だいじょうぶよ、すぐ赤くなるから!
ほら、いま泣いたでしょ?
女の子です、お父さん似かな?
ベテラン助産師さんが、赤ちゃんをチェック中の小児科医のドクターに付き添いながら、私の大声に応えてくれました。
チェックを受けるため、かかえあげられている我が子の姿。真っ裸でなんだかきょとんとしている。
遠目だけど、はじめてはっきり見る顔、全身。
夫にそっくりで、この光景もまた、今思い出したら感慨深いけど、その時はほんと、ただただ我が子が元気か観察したい気持ちばかりが強かったです。
そして、小児科医のドクターが私のところへ来て、赤ちゃんに問題がなかったことを報告してくれ、やっと、分娩、そして長かった妊娠期間が終わったことを実感しました。
その後私の方は、30分経過しても胎盤が出てこず、ドクターの手で引っ張りだすことになり、処置が始まりました。
声も出てたし、きっととんでもない激痛だったと思うけど、、、それまでに比べたら、、、どうってことない。
そして、先に赤ちゃんを抱いてた夫が枕元にきて、やっと夫の顔を見れました。
泣いてるかな、と思ったけど、夫も泣いてなかった。
赤ちゃんもベビーベッドに乗せられて登場。
でも、私は起き上がることもできず、ずっと横顔を見てました。
愛しい気持ちがあふれ出すかと思ったけど、、、
やっぱりそんな感じでもなく、、、
ああ、無事終わった、、、
終わったんだ、、、
と、いう感情しかありませんでした。
と、同時に視界がぼやけ、マラソンを完走した直後のように(マラソン完走したことないけど)、全身の力がなくなっていくのがわかりました。
by bjno3
| 2019-06-01 00:17
| 不妊治療